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はたらく環境 品質管理部

製造されたmRNAワクチンを検査する部署。
どんな仕事をするところかご紹介します。

どんなところ?

福島県南相馬市にある製造工場内にある品質管理エリア。マスク、ゴーグル、白衣を着用して、顕微鏡をはじめさまざまな機器を使いながら、製造部でつくられたmRNAワクチンの品質に問題が無いか、そもそも原料や水は大丈夫か、製造室の湿度や温度は適切か、などを徹底的にチェックします。

何をしているの?

薬の品質を検査するところ

製造部でつくられたmRNAワクチンが目的にかなったものになっているか、異物が混入していないかなどの検査をおこないます。試験は、原料・資材の受け入れから、インプロセスコントロールとよばれる製造の中間時点の検査、さらに最終段階でも検査など、様々な段階でおこないます。また、温度・湿度など部屋の環境や使用する水の検査まで多岐に渡ります。

スケジュール管理と対応力

品質管理部の検査結果を待って他部署の業務が進行可能になったりするので、「早く結果を出してくれ」という感じで仕事を待たれることが多い部署です。また、例えば「今月中にこの分を出荷する必要が出てきた」など、急に新しい仕事が差し込まれることもあるので、そのときに慌てず、スケジュール調整する能力が求められます。

最後の砦はここ

ARCALISがつくるmRNAワクチンを多くの人に届ける前に、その薬が安全かどうか、本当に人体に支障がないかを最終チェックするのが我々の仕事。いってみればここが最後の砦。強い責任感を持って業務に取り組むことが求められます。必要な知識が多岐にわたる分、様々なスキル、経験を習得でき、他部署への異動がしやすいのも特徴のひとつです。

どんな人に向いてるの?

  • 決められたことをきちんと実行できる人
  • 観察力がある人
  • ロジカルな考え方ができる人
  • 失敗を恐れずチャレンジできる人

どんな仕事を経験していくの?

新人社員研修について

入社後の1ヶ月は、新入社員研修の期間を設けています。名刺交換やメールの書き方、文章作成ソフトを用いたビジネス資料の作成など、社会人の基本的なビジネスマナーを一から学ぶことができます。

新入社員へのメッセージ

品質管理部 部長

恥は捨て、若いうちに多くの経験を

人々の健康と命を守る医薬品を製造する根幹にあるのが GMP(Good Manufacturing Practice:適正製造規範)です。GMP は単なるルールではなく、強い論理観と責任感のもとに 成り立っています。単にマニュアルを守るだけでなく、『なぜこの手順が必要なのか』『この作業はどんなリスクを防いでいるのか』と自ら考え、理解し、行動する力が求められます。
私たちから大切にしてほしい心構えとして『誠実であること・モラルを持つこと・考える社会人であること』の3つです。
そして、分からないことは素直に聞き、失敗を恐れず挑戦する姿勢が、将来大きな力になります。経験からしか得られない学びこそが品質を支える土台となります。共に学び合い、信頼される医薬品づくりを進めていきましょう。

ある先輩社員の1日

今朝は娘を病院に連れて行く必要があったので、11時出社でした。うちの会社はスーパーフレックスを採用しているので、自由に時間を使うことができ、とても助かっています。出社してからはチームに合流して、ワクチンを製造するために必要な原料の品質チェックをおこないました。実は今日、ひとつ大きなミスをしてしまったんです。チェックする原料が試験管1本分しかなかったんですが、それを運ぶときに盛大に割ってしまいました。その瞬間は凍りつきましたし、身体中に嫌な汗をかきました。でも、上長によく言われているのが「失敗を恐れるな」ということ。だから、くよくよせず、また明日からがんばろうと思っています。オフィスの自席から見えた南相馬の夕日が心に染みました。