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“パパ社員”の育児休暇 Interview #3

価値観を大きく変えた育休生活

プロセス開発部

佐藤(休暇期間:3ヶ月)

ARCALISでは、一人ひとりが自分らしい働き方を実現できるよう、さまざまな制度を整えています。そのなかでも育児に関する制度はとても充実していて、家庭と仕事を両立するためのサポートが幅広く用意されています。今回は、実際に制度を活用した社員たちに、感想を伺いました。

mRNAの量産化に向けた工程検討などを担当する佐藤さんは、初めての育児にあたり3ヶ月の育児休業制度(以下、育休)を取得し、効率的な工夫を家庭にも取り入れながら、育休期間を楽しんだそう。子どもの成長や仲間の成長に喜びを感じるようになった、ご自身の経験を語ってくれました。


はじめての育休取得

中途入社3年目の年、佐藤さんは第1子の誕生にあわせて、3ヶ月間の育休を取得した。夫婦ともに実家が遠方にあり、身近に頼れる親族がいないなかで、初めての育児が始まった。

「育休について、前もって話をしていたというよりも、2人で子育て頑張ろうねというなかで、自然と取る流れになりました。出産も育児も初めての経験でしたが、『どうしようもなくなったら、どちらかの家族を呼んで助けてもらおう』『お金を払って解決できることはそうしよう』と、“なんとかなる”の精神で、あまり気負いすぎないようにしていましたね」。

安定期に入る頃、会社へ育休取得の希望を伝えた。部署内で男性の育休取得の前例があったこともあり、相談することに抵抗はなかったそうだ。

「育休は絶対に取ると心に決めていたので、『取ります!』というスタンスで話をしました。上司や同僚は快く受け入れてくれて、すんなり休みを取れることになりました。嫌われていなくてよかったです(笑)」と無邪気に笑う。

担当業務は、mRNAを量産化するための工程検討など。具体的には、発注元とARCALISで保有機械が異なる場合が主のため、製造方法の微調整などを実施。安定して高品質なmRNAを製造するための環境を整えるポジションだ。チームで仕事を進めているものの、仕事の効率を重視するあまり、自分で先回りして段取りよく進めてしまうクセがあったという。 「仕事を引き継ぐと決まったとき、『あ、これは人を育てるいい機会だ(本音は自分自身が今後社内で楽をするために。という方が大きいです笑:本人談)』と思ったんです。それからは、きちんとバトンタッチできるよう、資料も入念に準備しました」。佐藤さんしか把握できていない情報を洗い出し、エクセルでリスト化。資材選定のデータはコスト計算もできるように仕組みを用意した。また、プロジェクトメンバーに対してはOJTを通じて知識やノウハウを惜しみなく伝えていった。

価値観を大きく変えた育休生活

妊娠期間中から、佐藤さんは“できることは何でもやる”スタイル。奥様の体調に合わせた食事を用意したり、両親学級にも積極的に参加した。

「両親学級で育児への心構えや家事分担を書く機会があったんですけど、『全部やる』って書きました(笑)。目の前にやるべきことがあったら、そのときにできる人がやればいい。自分ができることなら何でもやろうと考えていました」。

産後はすぐに育休に入り、子どもの世話と妻のサポートに集中した。

「産後は妻の体調回復のために通院が必要な状態でした。病院への送り迎えをしながら、母乳をあげる以外の家事はすべて担当していたように思います」。

初めての育児だったが、想像していたほどの苦労は感じなかったという。

「夜中のおむつ替えで、暗闇のなか“洗礼”を受けたくらいですかね(笑)。基本的に、育児も“効率的にこなす”感覚は仕事と同じ。この考え方のおかげで、イレギュラーが起きても『これがダメならこうしてみよう』と柔軟に対応できて、大変だと思うことはあまりなかったです」。

何よりも大きく変化したのは、子どもが生活の中心になったことだった。 「とにかく我が子が可愛い。これに尽きます。以前は“いいお店でご飯を食べたい”と思ったりしていましたが、今は子どもと一緒に過ごせる場所が一番。優先したいのは仕事よりも家庭、自分よりも家族へと比重が大きくなりました(笑)」と、愛情たっぷりに語ってくれた。

“人材育成”という新たな目標との出会い

仕事復帰にあたり、不安はほとんどなかったという佐藤さん。唯一気になったのは、育休中に染めた“青い髪”をどう思われるかということだった。

「お宮参りなど写真を撮る機会が多かったので、『変な髪色の方が後から見返したときに面白いんじゃないか』と思って、遊び心で染めました(笑)。青髪で出社しても、みんな『おー!青!(笑)』と面白がってくれました。いい思い出です」。

育休中は仕事の連絡が入ることもなかったため、最初は浦島太郎状態だったが、仕事の遅れは2週間ほどでキャッチアップできたという。

「チャットでの業務連絡をさかのぼれば、大体のことは把握できました。試験の計画書などもクラウドに保存されているので、詳細を知りたいときはその資料を確認しました。それでもわからないことは同僚に聞いていましたね」。

復帰後、何より印象的だったのは、教育していたメンバーの成長ぶりだった。 「表情を見ると、自信を持って仕事に取り組んでいるように見えたんです。話してみても考え方や仕事の仕方が格段に向上していて、『おおー!』と正直感動しましたね。上司も同じように感じてくれていたことが、とても嬉しかったです。協力してくれた仲間にも感謝しました」。

より深まった家族と仲間への思い

佐藤さんにとって、育休は人生を豊かにするきっかけとなったようだ。
「育休を経て、メンバーの成長を見ることが、仕事のやりがいのひとつになったように感じています。自分の持つmRNAプロセス開発の知識や経験を伝えて、要点を押さえた実験を組めるようになったり、議論で良い案を出せるようになったりする姿を見ると、本当に嬉しいんです。あと、毎日14時くらいになると娘に会いたくなるので、仕事を効率的に進める意味でも、任せられる仲間が増えるのはありがたいですね(笑)」。

復帰後も、佐藤さんの日々の中心にあるのは家族。「業務に支障がなければ、2日間の予定を1日で終わらせて翌日休みにすることもあります。もともと休みが取りやすい社風なので、業務を効率的に進めつつ、プライベートに時間を回すようにしています」。

最後に、これから育休取得を考えている人に向けて、佐藤さんらしい愛あるアドバイスを送ってくれた。
「仕事は代わりを用意できますが、家庭はそうはいきません。家のなかで気負わず子育てするには、パートナーと2人で取り組むのが一番だと思います。もし状況が許すなら、ぜひ育休を取ってほしいです。仕事で人手が必要なら、喜んで手を挙げますし、業務効率化のお手伝いもします」。

自分の価値観や自由を大切にしつつも、周囲に目を向け、惜しみなく手を差し伸べる佐藤さん。これからも、我が子と仲間の成長を楽しみに、家庭と仕事の両立にますます熱が入りそうだ。

奥様からのコメント

・パートナーが育休を取ってよかったこと

産後、旦那が家事全般に加え、育児も担ってくれたおかげで、自分の体調回復と育児に注力することが出来て良かった。

・メッセージ

赤ちゃんの時期はあっという間に終わるので、育休を使い子どもとの思い出をたくさん残して欲しい。

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