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“パパ社員”の育児休暇 Interview #4

それぞれの育休のかたち

プロセス開発部

松本(休暇期間:1ヶ月)

ARCALISでは、一人ひとりが自分らしい働き方を実現できるよう、さまざまな制度を整えています。そのなかでも育児に関する制度はとても充実していて、家庭と仕事を両立するためのサポートが幅広く用意されています。今回は、実際に制度を活用した社員たちに、感想を伺いました。

mRNA原薬の新規材料や製法開発を担う松本さんは、奥様の実家のサポートを得ながら、第1子の誕生を機に1か月の休暇を取得しました。家族の時間を大切にしつつ、“好きな仕事”への情熱を絶やさない姿から、家庭とキャリアの両立のヒントを語ってくれました。


それぞれの育休のかたち

松本さんに第1子が誕生したのは、ARCALISに入社して3年目のこと。奥様のご実家が自宅から近いこともあり、産後から心強いサポートを受けながら、初めての育児をスタートすることができたという。「産後すぐの1ヶ月間、妻と息子は実家に里帰りをしていました。私はこれまで通り仕事を続けながら、終業後はすぐに2人の顔を見に行っていました。妻の家族が近くにいて、育児を助けてもらえることは当時から本当に心強く、感謝していました」。

産後1ヶ月をすぎるタイミングで、奥様と息子さんが自宅に戻ることに。それを機に1ヶ月の休暇を取得した。育児休業制度は利用せず、ARCALIS独自の『ヘルスケアサポート休暇』と有給休暇を組み合わせる形を選んだ。「やはり産後1ヶ月だと、妻は歩くのもままならず、まだまだ休養が必要な状態でした。まだ一人で育児をするのは現実的に難しいだろうという話になり、このタイミングで休みをもらうことにしました。休暇の期間については、妻と相談しながら決めました。今まで有休をあまり使っておらず、日数が余っていたこともあり、収入に影響が出ないよう、まずは有休を優先的に利用させてもらいました」。

会社として休暇取得を推奨していることもあり、上司や同僚たちも休みを取ることに好意的な反応を示してくれた。「部内の男性社員でも、既に育休取得者が数名いたので、休暇の取得を相談する際も、気負いすることがなくてよかったです」。

どんどん変わるリズムの中で

松本さんの主な業務は、mRNA原薬に関する新規材料開発や製法開発。ARCALISでも少数精鋭の原薬開発チームに所属し、担当業務の多くは1人で完結するものだった。休暇も1ヶ月間と比較的短期間だったこともあり、引き継ぎには大きな負担はなかったと振り返る。「開発したものに対する品質評価などの業務は、チーム内のメンバーに協力してもらうこともありますが、休暇を取るうえで大きな影響はありませんでした。技術開発の内容や方針検討についても、ある程度任せてもらえていたので、不安は少なかったです。それに周りの社員のみなさんは優秀なので、要点だけ伝えれば十分でした。本当に助かりました」。

休暇中は奥様の負担を少しでも減らそうと、料理や洗濯といった家事に加え、息子さんの世話も積極的に担当。特にお風呂は自分の役割と決め、毎日欠かさず続けた。「初めての子育てで予想のつかないことばかりでしたが、妻の頑張りや実家の助けもあり、なんとかやっていけたと思います。特に生後半年までは成長が本当に早く、1週間ごとに変化を感じられるのが面白かったですね」。

一方で、どんどん1日のリズムが変わっていくため、生活リズムを整えることには苦労したという。「仕事ではやるべきことが決まっていて、見通しを立てながら進められますが、子どもは毎日が予測不能でした。朝起きて、その日がどんな一日になるのか分からないのは、新鮮な経験でした」。

家族全員で助け合う日々

密度の濃い1ヶ月間を経て、予定通り仕事に復帰。同僚のサポートを受けながら、初日から休暇前と変わらない気持ちで業務に戻ることができたそう。大きく変わったのは勤務スタイル。これまでより早く出社し、早めに退勤して保育園の送迎を担うようになった。「朝に、子どもを保育園に連れて行ってから出社して、17時頃までには仕事を切り上げて迎えに行く流れです。妻とも分担していますが、妻も仕事をしていますし、私のほうが職場から家も保育園も近いので、できるだけ自分が担当しています」。奥様の実家にも引き続き助けてもらい、“家族みんなのチームワーク”で日々を過ごしている。

子どもの体調不良など、急な対応が必要になる場面も増えたが、会社の休暇を取りやすい雰囲気が大きな支えになっているそう。「どうしても休まないといけないときに、気兼ねなく休暇を取れるのは精神的にすごく楽です。ARCALISはヘルスケアサポート休暇などの制度も整っていて、育児中の社員にとってもありがたい環境だと感じます」。

育児休業制度を利用しなかったことについて後悔はないと語る。「必ずしも育休を取る必要はなく、働き方や家族の状況に応じて話し合い、自分たちに合った方法を選ぶことが大事だと思います。私のように有休が余っている場合は、それを活用した方が収入面でも安心できます。育休だと収入が67%まで減るので、その点も考慮しました。次に子どもが生まれても、育休にこだわらず、今回のように状況に合わせて制度を選べればと思います」。

家族の存在を力に、挑戦を続けたい

「仕事が趣味みたいなものです」と語る松本さん。仕事と育児の両立を続けながらも、業務への意欲は変わらない。「ある程度自分の考えで技術開発を進めさせてもらえる環境ですし、やっぱり好きな仕事はやっていて楽しいですよね。自分次第で新しいことにも挑戦しやすく、いろいろと学びも多いので、やりがいがあります。どうせやるなら、競合他社やクライアントを驚かせるような技術を作りたいという思いもあります。リタイアするときに『こんなことをやり遂げた』と誇れるような、そんな仕事をしていきたいですね」。

子育てを通じて、人生観にも変化があったという。ゆっくりと言葉を選びながら、こう語ってくれた。「休日に1日中ゴロゴロすると、昔なら『せっかくの休日を無駄にした』と思っていたでしょう。でも今は息子がいてくれるおかげで、『自分は年を重ねても、この子は今日も成長した。よかったな』と思うようになりました。シンプルですが、子どもがいることは良いことだと実感しています。あとは、妻と息子が健やかに過ごしてくれること願っていますし、息子には“面白いヤツ”に育ってほしいですね(笑)」。

家族との時間を大切にしながらも、“好きな仕事”への情熱を尽きない。松本さんはこれからもmRNA業界の未来を広げるべく、技術開発に挑み続けていく。

奥様からのコメント

・パートナーが育休を取ってよかったこと

初めての育休でどうすれば良いかわからなかったが、二人で協力し合えたので安心した。特に、出産前は「二人で育休を取ったら俺は何をすればいいの?」と言っていた夫が率先して家事育児をやってくれたことは印象に残っています。

・メッセージ

出産後の体を休めるため、乳児期の貴重な時間を家族で共有するために育休オススメします。

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